手術の日。
病院のホテルに泊まれると楽しみにしていた息子も、
手術の時間が近づくにつれて不安気に。
母になって4年半。
息子の心の成長を間近で見れた貴重な1日であった。
そして無事に手術が終わり、現在は退院して家で安静に過ごしているところだ。
貴重なこの経験を残していきたいと思う。
手術日前日
手術前日の9時から入院。
この日の12日前に「手術前検診」で採血や心電図、レントゲンを完了していたため、
特に検査することもなく、暇を持て余す。
19時以降は食事ができないので、ご飯はしっかり食べさせた。
手術当日のスケジュール
5:30 母起床
6:00 息子起床(カーテンを開けて起こす)
看護師さんからOS−1(150ml)を受け取る
7:00 飲み物禁止
9:00 手術へ
10:55 手術完了の電話あり。息子のいるICUに向かう
次の日の10時までICUで1泊。
術後の息子の様子
先生から「手術は特別なことはなく、何も問題なく終わりました」と報告を受けた。
ICUに入ると息子はお気に入りのぬいぐるみと一緒にベッドに横になっていた。
目は瞑っていたが、話しかけると意識はあった。
「偉いね!勇気出したね!
もうこれからいいことばかりだね!」って伝えたら、
うんうん頷いていた。
その後、割とすぐ意識がはっきりとしてきた。
息子は特に痛いとは口にせず、今置かれている状況について確認していた。
ただ、唾液を飲み込むと痛いらしく、1時間くらいは唾液を吐き出していた。
(看護師さんが唾液を吐き出すようの入れ物を貸してくれた)
それよりも、「喉が渇いたー!」の訴えが強かった。
15時まで飲み物が飲めず、それを我慢するのがかわいそうだった。
夕方には元気にすごろくをしたり、お話したり息子もご機嫌。
相変わらず痛みを訴えることはなかったが、
やはり唾液を飲み込むときに痛いみたいで、顔をしかめていた。
痛みについて聞いてみると、
「ヘルパンギーナの時くらいの痛み」とのこと。
もともと痛みに強い性格(注射も嫌がらない)だからかもしれないが、
その点は少し安心した。
術後の気づき
- イビキをかいていない
- 声が高くなる
1.イビキをかいていない
術後、まだ麻酔が効いている頃、ちょこちょこ眠ることがあったのだが、
その時からイビキがない!とびっくりした。
その日の夜も一緒に過ごしたが、
あまりにも寝息が静かすぎて何度か呼吸を確認してしまうほどだ。
2.声が高くなる
術後、息子と会話してびっくりした。
声が!高い!2歳の頃の息子の声だ!
看護師さんにその話をしても
「扁桃手術で声が変わるというのは聞いたことない」とのことだったが、
家族間では絶対に違う!という話題で持ちきりに。
調べたところやはり、
扁桃手術では声帯をいじるわけではないので声が変わることはないとのこと。
しかし、手術担当の先生に聞いてみたら、
「変わるよー!」と 笑
鼻腔が広がって綺麗な声が出るようになってるそう。
逆に今までは鼻を摘んだような声だったらしい。
(息子は「声低いねー!」と言われることが多かったが謎が解けた)
この声が息子の本来の声だったんだなあとしみじみ。
前の低い声も良かったけど、今の声も可愛い。
(文句を言ってても、声が高くて可愛げがある笑)
術後〜退院まで
術後はみるみる回復。
当日から出されたご飯は完食し、便も次の日には出ていた。
傷も問題ないとのことで、退院が1日早まった。
術後2日目までは抗生剤の点滴がついていた。
煩わしいだろうに、
息子からするとちょっと特別感あるのか、それも楽しんでいた。
あとはひたすら院内で遊んで過ごした。
(親はこれがちょっと大変 笑)
病院に持って行ったおもちゃ
- パーラービーズ&アイロン
初めてのビーズ作りに息子も大喜び。集中して遊んでくれてありがたかった。 - エルマーのぼうけんすごろく
- モノポリー
- 公文 めいろ&こうさく
これは持っていって本当に良かった。
全部終えると賞状がついていて、息子はそれが嬉しかったみたいで
ベッドの柵に飾っていた。 - お気に入りのぬいぐるみ
入院中も手術中もずっと一緒 - 本
- 文房具一式
どれも息子の中でHitしていたと思う。
特に今回、すごろくやモノポリーといったボードゲームの面白さに気がついたようだ。
退院してからも家族で楽しんでいる。
退院して思うこと
この数ヶ月、色々と心配に思うこともあったが、
今では手術をして良かったと心から思う。
息子は気持ちよさそうに寝れてるし、もう無呼吸を心配しなくていい。
また、次の記事でアップしようと思っているが、
今回の「手術」という経験は息子の心の成長にも大きく影響したと思う。
そして息子の意外な一面を知ることができ、私にとっても大きな経験であった。
退院してから息子はいつも通りの日常を過ごしている。
ただ、術後2週間は再出血の恐れがあるためなるべく安静に。
次の検診までは気が抜けない。
(退院10日後に診てもらう予定)
最後に
入院中、同じく入院している子ども達を何人もみた。
病状などは分からないが、
生まれたばかりの子〜院内学級に通っている小学生まで。
そして面会時間が終わる20時には
「ママ帰らないでー!僕も帰るー!!」という切ない声がたくさん聞こえてくる。
夜中も、朝方も。
今まで生きてきて知らない世界だった。
どんな手術であっても、それを乗り越える子どもたちを心から応援したいと思った。
そしてそこで働く方々への感謝の気持ちも忘れないでいたい。
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